家づくり概要
日頃から奥様の考えておられた間取りをベースに、ご提案させていただきました。その中で、隣地建物との兼ね合いを考慮し、視線や採光の状況を加味し高い位置から光を取り入れられる大きな吹抜けのあるLDKとしました。吹抜け越しにリビングとつながるライブラリースペースも、2階の床のレベルを下げることで、距離感を縮める工夫をしています。
温熱環境に関して熱心に勉強なさっているご主人たっての希望もあり、2×6の外壁内にロックウールを充填、気密施工を行い、床下暖房で冬場の暖を取る計画となっています。
(C=0.2㎠/㎡ Q=1.475W/㎡K)
子どもの頃から暮らしていたご実家へ戻り、二世帯住宅へと建替えようというご計画でした。その土地の特性はお施主様がだれよりもよくご存知で、旧家に住みながら、新しい家の間取りを数えきれないくらいご検討されていました。
奥様いちばんのこだわり、回遊性のある家事動線はその特徴のひとつで、同時に猫たちの動線も考慮し、必要な扉に猫窓を設置し、猫たちの個性に合わせた通路も確保しています。
図書館をイメージしたライブラリーには、お仕事の専門書がぎっしりと詰め込める大容量の本棚と、高い位置まで手が届くよう、可動式の梯子も設置しました。
二世帯住宅、SOHO、猫たちと共生と、たくさんの目的を持たせた家となりました。
そのため、日中フルにご在宅という設定になり、日ごろの快適性がとても重要です。
壁には漆喰をご採用いただき、主にプライベートスペースは、お母さんがセルフで漆喰塗りをされました。