地域の人々に愛される歯医者さんを目指して

家づくり概要

2014年春、愛媛県松山市に北欧スタイルの歯医者さんがオープンしました。その名はどんぐり歯科クリニック、ヨゴホームズが初めて手掛けた医院建築です。2013年8月末にお話を頂いて半年余りで竣工に漕ぎ着けた一番の要因は、クライアントさまが私どもを信頼して全てお任せ下さったこと、そして一貫してしっかりとコンセプトを持ち続けていらしたことだと今振り返ります。

当初から、何よりも患者さまの快適と安心を重視し、お年寄りやお子さま、ハンディーを持たれている患者さまにもご利用頂きやすい歯医者さんにされたいと心をつくされました。松山ではまだまだ少ない土足で入れる歯医者さん、車椅子でも安心してお使い頂けるようバリアフリーを追求し、赤ちゃんのオムツを交換できるベビーシートやお子さまが遊びながら安心してお待ち頂けるようキッズコーナーも設けました。
受付のスタッフから全てが見渡せるよう配置や動線にも気を配る一方、天窓から自然光を取り入れできるだけ自然素材を用いて仕上げました。また家具や照明、カラーコーディネートにも配慮し患者さまがリラックスして頂き少しでも不安を取り除いて頂けるようにと思いながらプランを進めました。診療ベッドからはそれぞれ大きな窓から庭の木々を眺めて頂けます。また音楽(BGM)も優しい北欧フォークを提案させて頂きました。横になるとどうしても冬場は寒さを感じやすいものです。どんぐり歯科では温水を使ったパネルヒーティングを全館に施し、建物の気密・断熱性とのコンビで心地よい暖かさが感じられる快適空間を実現させました。

これまで30年近く住宅づくりの中で育んできた本物の快適住空間を今回の建築にも活かし、時間と共に美しく経年変化を楽しんで頂ける建築としてのクオリティー、そして事業的にみても大切な要素である省エネルギー性も兼ね備えた歯科クリニックを精一杯考えつくらせて頂きました。

今回のお話を頂く前、クライアントKさまの奥さまとは26年程前に知り合っていました。その頃奥さまは幼稚園生でしたが、ちょうどご両親の家づくりをお手伝いさせて頂いたのです。その後もおばあ様の家づくりにもかかわらせて頂き、長いおつき合いをさせて頂いているKさまは幼い頃から快適な北欧住宅で大きくなられました。タイルの床暖房(温水セントラルヒーティング)や建物の気密・断熱性、デンマーク木製サッシなどはごくごく当たり前で、屋根裏部屋の子供部屋はもちろんVELUXルーフウインドウから空を眺めることができました。そのお家は今も手入れをされながら美しく住まわれています。こうして3代にも渡り良いおつき合いをさせて頂けることを本当にありがたく誇りに感じています。おばあ様のお宅で使われていたデンマークが誇るFredericia社のコーヒーテーブルの脚を少しカットしてスタッフルームで使われることになりました。残念ながら今年初めに都市計画による立ち退きにあい、やむを得ず解体されることになったおばあ様の家で大切に育てられていた庭の草花もたくさんどんぐり歯科クリニックのお庭に移植させて頂きました。

おばあちゃんのコーヒーテーブル 写真:おばあちゃんのコーヒーテーブル

そして、お母さま譲りで絵心のある奥さまがデザインされた可愛いロゴマークはどんぐり歯科クリニックさまと同様これから地域の人々に愛され長く親しまれていくことでしょう。
オープン前の内覧会には関係者も驚くほどの大勢の方々がお越し下さりたくさんのご予約も頂きスタートに大きな弾みを頂きました。最新機器を導入されたきめ細やかな診療・腕の良い優しい先生やスタッフ・快適な建物との相乗効果で素晴らしい発展をされると確信しております。
Kさま、この度はヨゴホームズに大切な建物をお任せ頂きまして本当にありがとうございます。

奥さまの手描きのロゴマーク 写真:奥さまの手描きのロゴマーク

詳細データ

クライアント
松山市 D歯科クリニック
竣工日
2014年4月18日
種類
Yogohomes, 店舗

設計施工会社