吹抜けとライブラリーのある家

家づくり概要

日頃から奥様の考えておられた間取りをベースに、ご提案させていただきました。
その中で、隣地建物との兼ね合いを考慮し、視線や採光の状況を加味し高い位置から光を取り入れられる大きな吹抜けのあるLDKとしました。吹抜け越しにリビングとつながるライブラリースペースも、2階の床のレベルを下げることで、距離感を縮める工夫をしています。
温熱環境に関して熱心に勉強なさっているご主人たっての希望もあり、2×6の外壁内にロックウールを充填、気密施工を行い、床下暖房で冬場の暖を取る計画となっています。
(C=0.2㎠/㎡ Q=1.475W/㎡K)

子どもの頃から暮らしていたご実家へ戻り、二世帯住宅へと建替えようというご計画でした。その土地の特性はお施主様がだれよりもよくご存知で、旧家に住みながら、新しい家の間取りを数えきれないくらいご検討されていました。
奥様いちばんのこだわり、回遊性のある家事動線はその特徴のひとつで、同時に猫たちの動線も考慮し、必要な扉に猫窓を設置し、猫たちの個性に合わせた通路も確保しています。


猫窓


図書館をイメージしたライブラリーには、お仕事の専門書がぎっしりと詰め込める大容量の本棚と、高い位置まで手が届くよう、可動式の梯子も設置しました。


二世帯住宅、SOHO、猫たちと共生と、たくさんの目的を持たせた家となりました。
そのため、日中フルにご在宅という設定になり、日ごろの快適性がとても重要です。
壁には漆喰をご採用いただき、主にプライベートスペースは、お母さんがセルフで漆喰塗りをされました。

近くに仮住まいされていたこともありますが、毎日夕方には現場に通ってくださり、夏は冷たいお茶やジュース、秋には温かいコーヒーをお届けくださる、温かいご家族でした。
そしてお引渡しのときには、編み物の得意なお母さんが、お手製の「Huset」ロゴのコースターを作ってプレゼントしてくださったのです!


お手製の「Huset」ロゴのコースター


発案、編み図を考えたときのこと、仕上がった編み模様へのこだわり、汚れたときのお手入れ方法までお伝えくださったお母さん、手づくりコースターに、家を育てていくことと通じる何かを感じました。
使い込むことのリスクと一緒に重ねられる味わい、それが手作りの良さであり、メンテナンスしたくなる衝動へとつながる愛情なのだとしたら、わたしたちがつくっていく家も「手づくり」の思いをしっかりと、お施主さまへ、次のオーナーさんへお届けできるような仕事でありたい。そう改めて胸に刻んだできごとでした。

詳細データ

クライアント
飯倉の家
竣工日
2013年11月1日
種類
Huset, 新築

設計施工会社

  • フーセット