建築素人だから伝えられる!北欧住宅の魅力 家のメンテナンス編

こんにちは、福岡の建築事務所、フーセット(Huset)で働いているものの、まだまだ建築素人の崎田です。

このシリーズ記事では北欧住宅の「どんなところがいいのか?」「具体的に何がいいのか?」などの魅力を少しずつ、みなさまに共有できることを目指しています。

今回は北欧住宅の家の価値を維持するための、メンテナンスについてご紹介します。

 

古くても価値があるデンマークの家

日本には「減価償却」という考えがあります。年数が経つにつれて物の価値が下がっていく、という考え方です。中古のお家を探す時には、築年数を基準に探したりしますよね。築年数が20年を越えると、家の価値は0に等しくなると言われ、価格も安くなります。

ところが北欧では、日本とは逆に古くても価値が上がる家が存在し、古い家の方が人気があります。その理由は、それだけ長く建つことができるから頑丈!という安心感や、年月が経った家にしか出すことのできない趣を感じられるからだそうです。地震の多さや湿度の高い気候など環境の違いや、制度の差はありますが、驚くほど真逆の考えですよね!

例えば、日本で築35年以上の家をリノベーションしようとすると、家の床や壁の表面はもちろん、構造の部分までひどく劣化しており、家として「価値がない」物件は数多くあります。

決死の思いで35年ローンを組み、ようやく建てたお家が、ローンを完済する頃には「価値がない」なんて、そんなの悲しすぎます!

では、どうすれば家を守り、価値を維持していけるのでしょうか?

 

「価値のある家」を維持するためには、メンテナンスが必須

デンマークでは、100年以上前に建てられたアパートでも、そこに住む人たちの手によって、少しずつ改良され、それは建物の価値を上げたということで、売却の際プラスの価値となるそうです。日本では制度が全く違うので、同じようには言えませんが、「価値のある家」を維持するためには、ズバリ、手をかける・メンテナンスをすることです!

デンマークでは、メンテナンスどころか、中古の家を自分たちで何年もかけて好みの家へリノベーションするというスタイルですから、セルフメンテナンスも当たり前というわけですね。

時が経てば、少なからず家は劣化していくものですが、そこで何もしなければ、確実にボロボロに朽ちてしまいます。しかし、適切なメンテナンスをすることで、家は美しく健康に年をとっていくことができるのです。

野球選手が選手生命を長く保つために、体のメンテナンスをするように、車を安全で、キレイな状態のまま乗り続けるために手入れをかかさないように、家も、永く上質を保ち、住み心地の良さを維持するためには、メンテナンスが不可欠なのです。

定期的に点検を受け、悪いところの早期発見・早期対応をすることがいちばん低コストで、家を永く健康に維持できる最大のコツです。傷は浅いうちに。人も家もほったらかしにしていいことはありません。

 

メンテナンスできる素材を選ぼう

“メンテナンス”というと、何か工具を持ち出して・・・と、大それたことのようですがこまめに“お手入れ”をすることがとっても重要です。そして、お手入れが簡単にできる素材を選んでおくことが必須となります。

 

・床のお手入れ

例えば、床にワックスをけたいから業者に依頼する場合、日程調整や費用面の不安など、なかなか重い腰があがらず「したいとは思っているんだけど・・・」と放置してしまいがちです。放置すればするほど、美しい状態に戻すための時間や費用は大きくなります。

ソープ仕上げや蜜ろうワックス仕上げなど、雑巾掛けの延長くらいの気軽さでお手入れができるならハードルもぐっと下がると思いませんか?


(↑ソープ仕上げ/石鹸水で床を洗うようにして表面に塗膜をつくります)

分譲マンションでよく使われている「木目調」のものや、表面に特殊なフィルムや塗装が施されたノンワックス・メンテナンスフリーの商品は、手入れの必要がありません。しかし、手間をかけるからこそ家への愛着が生まれ、より大事にしたいと考えるようになります。

 

・壁のお手入れ

例えば、壁に子どもが落書きをしてしまった時や、ビニールクロスが古くなり汚れてきたり、めくれてきた時、業者へ壁紙の張替を依頼すれば、数万円~かかります。

そんな時は、塗装という手もあります。自分で塗れるペンキなら、落書きされたって、汚れたって、穴が開いたって、パパっと数分で補修ができ、「汚さないで~!」と神経をとがらせる必要はありません。

費用だって、自分でやれば材料代の数千円ですみます。器用な方じゃなくても、自分で上手に塗れるペンキがありますのでご安心を!


(↑セルフペイントの様子)

 

まとめ

メンテナンスの方法を知り、自分でメンテナンスを行うことによって、“家の守り方”が分かります。どうせ無価値になるのだからいいや、と諦めるのではなく、せっかく建てた上質な家を守りながら住まうことが、家の価値を守ることにつながります。

メンテナンスを欠かさなければ、もしも将来家を売ることになったときにも、胸を張って「価値ある家です!」と送り出せるかもしれませんね。

これから建てる自分の家は、できればずっと元気で、できるだけ永くそこに建っていてほしいです。