断熱にこだわって年中快適な家を手に入れる

こんにちは。福岡の建築事務所Huset(フーセット)で働いているものの、まだまだ建築初心者の崎田です。

2018年の夏は、災害と言われるほどに異常な暑さが続きましたね。毎日「あつい~、あつい~」と、呪文のように言葉が口から漏れていました…。そして、熱中症で人が倒れる、亡くなるというニュースをよく目にしました。室内にいても熱中症になってしまうおそれがある昨今。こんな夏がこれから毎年やってくるのかと思うと、考えただけでうんざりです。

そうかと思えば、もうすぐやってくる寒い冬。ニュースでは「ヒートショックに注意しましょう」と口をそろえて言い始めます。

でも、その暑さ・寒さを解消できるとしたら?そこで今回は、暑い夏・寒い冬と上手に付き合っていく方法、断熱のお話です。

 

魔法瓶のように保冷・保温が可能な家

以前、私が賃貸で住んでいた家は、夏は当たり前に暑く、まるでサウナ状態でした。冷房をガンガンにかけても、なかなか冷えず、「誰!ドア開けっ放しなの!」と半狂乱になったことも……。さらに、冬はリビングに階段があるせいで、暖かい空気は2階へ抜けていき足下は凍えたまま。。

断熱のない家は、保冷・保温してくれるものがないので、エアコンはずっと稼働し続け、電気代も上がりっぱなし。そんなおうち、まだまだ多いのではないでしょうか?

“冬”には断熱のお話はよく聞かれますが、実は“夏”にも断熱が必要なのです。魔法瓶のように、断熱材の保冷層があれば、そもそも室内の温度上昇を防いでくれます。家全体が魔法瓶になれば、解放的な空間でも安心です。また、断熱材の保冷・保温効果によって、エアコンも少しの頑張りですみますから、自動的に省エネ・節電できるというわけです。断熱対策をすることによって、心にも、お財布にも、環境にも優しいって、大事なことです。

 

まるっと一軒、石で囲う外張り断熱

北欧デンマークでの家づくりは、断熱材を外壁にも施工すること(外断熱)が基本です。それは、戸建てもマンションも同じ。室内側だけでなく、外壁にもぐるりと断熱材を施工することで、気密性がより一層高まり、外気の影響を少なくしてくれます。気密がよくなるので、冷暖房費もずいぶん節約できます。その結果、玄関でも寝室でもリビングでも、家中どこに居ても快適な空間が生まれるのです。

デンマークで断熱材として使われているロックウール。その特徴は高い保温効果だけではありません。デンマークのロックウールは「岩(Rock)」からできています。日本ではロックウールと言っても、実は金属を製錬する時に出る鉄滓(スラグ)から作るスラグウールと呼ばれるものがほとんどで、性能が全然違うものです。デンマークのロックウールは、火と水に強く、高い耐久性を持って家と家族を守ってくれます。さらには、自然に戻すことも可能なのです。さすがは、環境大国デンマークの素材ですよね!

 

北欧住宅が快適なのは本当でした!

私自身、6月に断熱がしっかりとほどこされた北欧住宅を新築して、暮らしています。そのおかげで、この災害と称される夏の暑さにも、不快感を感じることなく過ごすことができました!我が家は29坪の三角屋根。ドアの少ない我が家は、基本的に開けっ放し。常時閉めているのははトイレの扉くらいでしょうか。帰宅1時間前から冷房のタイマーをセットし、夜はずっと動かしたままでした。さすがにここまで暑くて、冷房つけっぱなしなんて…と電気代の請求にビクビクしていましたが、7月も8月も「あれ?これだけ?」と拍子抜けしてしまうほどの金額で安心しました。

今まで賃貸で住んでいた家より広くなっているのに、今年の方が暑かったのに、夏の電気代は3,000円くらい下がったんです!嬉しい!断熱・気密が高まるとこうも違うのかと日々実感できました。冬が来るのも楽しみです!

 

まとめ

我慢せずとも、不快適な温度環境から解放される方法を私たちは知っています。魔法瓶のように断熱材に包まれた家を備えることは、エネルギーの節約でもあり、地球にも自分にも優しい選択ではないでしょうか。見た目には分からない断熱性能ですが、家を建てたりリフォームしたりする時にはしっかりこだわって、良質で快適な暮らしを手に入れてみませんか?また、止まらない地球温暖化に対して、今、わたしたちがわたしたちなりにできることのひとつだと私は思います。暑さ・寒さの対策として、より省エネルギーの家電製品を求めるよりも、まずは断熱をご検討ください!